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ハイブリッド芝とは?サッカーに欠かせない人工芝と天然芝の良いとこ取り

サッカーは芝生の上で行うスポーツですが、どの様な芝生で行われているかご存知ですか?

天然芝や人工芝が有名ですが、近年はハイブリッド芝というハイテクな芝生がございます。

芝生を知ると、サッカー観戦の際に少し観方がかわるかもしれません。ひそかにサッカーの世界で話題になっているハイブリッド芝について詳しく解説させて頂きます。

ハイブリッド芝とは?

ハイブリッド芝とは、その名の通り天然芝と人工芝のミックスの芝生になります。

別名グラスマスターとも呼ばれることもありますが、ハイブリッド芝と意味は同じです。

Jリーグのハイブリッド芝に関する規定ですと、ピッチ全体の人工芝の割合が5%以下となります。世界全体のハイブリッド芝を見渡すと、大体3~5%ほどの人工芝を混ぜているスタジアムが多いようです。

ではハイブリッド芝は、どの様な仕組みで人工芝と天然芝が混ざっているのか。

以下の画像の通り、人工芝の部分が地中深くまで埋め込まれております。そこに天然芝が根を張ることで、剥がれにくい芝生のピッチになるという仕組みです。

 

出典:株式会スポーツテクノ和広

またハイブリッド芝の規定から、天然芝の面積がピッチの95%以上を占めるため、選手側からしても天然芝とほぼ同じ感覚でプレーが可能になります。

ハイブリッド芝のメリットとデメリット

ハイブリッド芝は、人工芝と天然芝のいいとこ取りができる点が大きなメリットになります。

サッカーをするうえで天然芝は最高の環境ですが、手入れや育成が大変です。反対に人工芝はメンテナンスは楽ですが、サッカーをするうえでは天然芝にプレーのしやすさは劣ります。

ハイブリッド芝はピッチの面積のほとんどを天然芝が占めますので、選手側からすると天然芝でプレーするのと変わりません。

そのうえで芝が剥げてピッチが荒れてしまう可能性を、大幅に減らすことができるのがハイブリッド芝になります。

要するにハイブリッド芝は、天然芝と人工芝のいいとこ取りのような芝生というわけです。

ただしハイブリッド芝はあくまでピッチのほとんどの面積が天然芝ですので、天然芝と同様の手入れは必要になります。

ハイブリッド芝の魅力

ハイブリッド芝の魅力は、やはりピッチコンディションが良い状態を保ちやすくなりますので、選手、運営側双方にとって非常にメリットのある技術かと思います。

私的には世界中全てのスタジアムにハイブリッド芝の導入が望ましいと思いますが、コスト的に現実的ではありません。

ハイブリッド芝が威力を発揮するのは極寒や雨の降らない地域、すなわち芝生の育成に不向きな気候の地域のスタジアムには革命的な技術ではないかと思います。

場所がどこであろうと、サッカーは芝生の上で行うスポーツです。そうなると芝生の育成が難しい場所では、ピッチコンディションが保てずレベルの高いサッカーが行えないばかりか、荒れたりピッチにより選手のケガが増える原因にもなります。

ハイブリッド芝の導入でそれらの問題を解決し、選手もより高いレベルのサッカーができ、ケガの原因が減ることも期待できるでしょう。

また観客もより高いレベルのサッカーを観れることは、決して悪いことではないはずです。

ハイブリッド芝を導入している主なサッカースタジアム

ハイブリッド芝は国内外様々なスタジアムが導入しております。

世界では1990年代にヨーロッパで初めて導入され、2000年代より徐々に普及が始まり年々使用するスタジアムが増えてきました。

日本では2018年に、神戸のノエビアスタジアムが初めてハイブリッド芝を導入しております。

国内スタジアム

日産スタジアム(横浜)

ノエビアスタジアム(神戸)

釜石鵜住居復興スタジアム(岩手)

味の素スタジアム(東京)

昭和電工ドーム(大分)

海外スタジアム

サンシーロスタジアム(イタリア)

サンティアゴ・ベルナベウ(スペイン)

カンプノウ(スペイン)

ワンダメトロポリターノ(スペイン)

エミレーツ・スタジアム(イングランド)

オールド・トラッフォード(イングランド)

アンフィールド(イングランド)

ミレニアム・スタジアム(ウェールズ)

スタッド・ド・フランス(フランス)

アレーナ・デ・サンパウロ(ブラジル)

などなど沢山ございます。

他にも沢山のスタジアムにハイブリッド芝が使用されており、2018年ロシアワールドカップの会場全12会場のうち、10会場で使用されました。

ただし、まだまだ課題もあるようです。

ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンのホームスタジアム「アリアンツ・アレーナ」は、ハイブリッド芝を導入するもうまく芝のコンディションを保てず、天然芝に戻しております。

画期的なシステムのハイブリッド芝ですが、悪い条件が整ってしまうとうまくいかない場合もあるようです。

現在はまだまだ完璧ではないようですが、今後改良が進むことでしょう。

まとめ

サッカー界に革命をもたらすかもしれないハイブリッド芝はいかがでしたか?

既に沢山のスタジアムがハイブリッド芝を導入し、一定の効果を得ております。ワールドカップなどの大きな大会でも使用され、世界的にも徐々に定番化してきていますね。

日本でもラグビーワールドカップを皮切りに、徐々に導入するスタジアムが増えていっています。今後この流れは世界的に加速することでしょう。

選手も観客も運営側も、よりよい環境が手に入ることは素晴らしいことですね。

参考記事ハイブリッド芝は人工芝や天然芝よりもサッカーに向いているのか?

サッカーと旅をこよなく愛するブロガーです。
スペイン留学時代には学生の傍ら選手としての経験もございます。
サッカーと旅が人生のテーマです。

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